緊縛写真を撮られたい ~プロローグ~

櫻井ゆきです、こんにちは。

私が初めて「緊縛」を知った時は、たくさんある大人のオモチャの一つ、という認識しかありませんでした。
拘束プレイをする場合、手錠やボンテージテープはお手軽で便利ですが、縄で縛るともっと本格的!くらいにしか思っていなかったのです。

もともと、軽い拘束プレイは好きでしたし、そのなかでも、緊縛された女性はとても色っぽく、綺麗に見えました。
日本人のDNAが麻縄に何かを感じ取ったのでしょうかww 単に、手錠やボンテージテープよりも手間がかかる分、希少性が高いように感じたのも知れませんが。

やがて、機会があって、緊縛写真を撮っていただけることになりました。

緊縛写真の何がいいかって、自分でポーズをとらなくてもいいところかも知れませんww

※ プロのモデルさんでしたら、拘束された状態であろうと何だろうと、体のひねり具合とか、僅かに動かせる指の先の動き等々、いろいろ考え抜いているのかも知れませんが、ここで言っているのは高度な商用レベルの作品作りではなく、あくまで個人的な記念として写真を撮ってもらう場合です。

素人がエロ的な写真を撮ってもらう場合、表情とかポーズとか出来る人ってあまりいないと思うのですよ。
その点、緊縛写真だと、ただ縛られているだけでいいので、私にも出来るかと思ったのです。
もっとも、私は表情にエロさがないという致命的な欠陥がありますが、緊縛写真の場合は緊縛のインパクトが強いので、顔が隠れていても何となくサマになるという利点もあります。

多分、私の表情や仕草は、相手を欲情させるものではない。
私は相手を欲情させるために存在している訳ではないのだから、それは決して悪いことではありませんが、そういう要素が私からまるっきり抜け落ちていることは、私の大きなコンプレックスでした。

緊縛してもらったところで、私は私でしかなく、急に色っぽくなれる筈もなかったのですが。

多分私は、緊縛のことを何も理解できていません。
ショーや、ガチの緊縛は、何度か拝見しましたが、「すごいな~」「きれいだな~」「上手だな~」という感想しか抱けない自分が悲しくなりました。そして、その悲しさを共有してくれる人は限りなく少ないのだということを知りました。

ガッツリ緊縛していただいたことも何度かあります。その結果、閉所恐怖症になりました。怖い目や辛い目にあった訳ではありません。ただ、「いつ終わるんだろう…私には無理だ…」という絶望感が少しずつ溜まっていきました。

結局、何も見つからなかった。でも、「本当の自分」なんて、多分、ない。

私に残されたのは、奇跡のような写真の数々。
もう思い残すことはありませんが、少しずつ振り返ってみたいと思います。

関連記事

NO IMAGE

海外のサイトにインタビューが載りました (*^ ^*)

NO IMAGE

『倒錯展』始まりました!

NO IMAGE

初めての屋外放置プレイ、無料キャンペーンのお知らせ♪

NO IMAGE

緊縛と私のこじれた関係 ~私に出来ることって何だろう~

NO IMAGE

販売停止になった幻の写真集

NO IMAGE

『縛られたい貴方のための緊縛レッスン』